5月頃からお寺の境内でも垣根でも目立つようになった黄色い花がある。花が小ぶりの頃はどちらも同じだと思っていたのに一方には「金糸梅」と名札が付いていて、他方には「未央柳」という名札がついている。違うといえば違うようだが、よく似ている感じもする。面白いことに気がついた。鎌倉駅に近い花の寺として知られる大巧寺では門を入ってすぐの両側にこの2つの花を植え分けている。どうやらこのお寺の仕掛けた「花クイズ」のようだ。
いくつか植物の本をひっくり返してようやく「樹木の事典600種」という本で謎が解けた。この2つの花はどちらもオトギリソウ科オトギリソウ属で、梅の仲間でも柳の仲間でもない。同じグループに属する花なので「似ている」と思ったのも無理はない。「金糸梅」は花形が梅に似ていて、黄色い雄しべが美しいのでこの名前の由来だそうだ。「未央柳」は葉が柳に似ているのと雄しべの様子が美しいのでこの名前がついたそうだ。「美容柳」という漢字もある。
2つの花が似ていることを理解したうえで冷静に眺めると違いが見えてくる。金糸梅はやや下向きに咲く。黄色い雄しべは花の中に納まっている。びよう柳はやや上向きに咲き満開状態では花と花の間が少し開き、黄色のおしべが空中に突き出して風に舞うように見える。つぼみから咲いたばかりの時にはこの違いに気がつきにくい。未央柳が満開になった段階では金糸梅とは全く似ていないように思えてくる。
金糸梅
未央柳
いくつか植物の本をひっくり返してようやく「樹木の事典600種」という本で謎が解けた。この2つの花はどちらもオトギリソウ科オトギリソウ属で、梅の仲間でも柳の仲間でもない。同じグループに属する花なので「似ている」と思ったのも無理はない。「金糸梅」は花形が梅に似ていて、黄色い雄しべが美しいのでこの名前の由来だそうだ。「未央柳」は葉が柳に似ているのと雄しべの様子が美しいのでこの名前がついたそうだ。「美容柳」という漢字もある。
2つの花が似ていることを理解したうえで冷静に眺めると違いが見えてくる。金糸梅はやや下向きに咲く。黄色い雄しべは花の中に納まっている。びよう柳はやや上向きに咲き満開状態では花と花の間が少し開き、黄色のおしべが空中に突き出して風に舞うように見える。つぼみから咲いたばかりの時にはこの違いに気がつきにくい。未央柳が満開になった段階では金糸梅とは全く似ていないように思えてくる。
金糸梅
未央柳
0 件のコメント:
コメントを投稿